アルファードを選ぶ際、気になるのは維持費や税金の違いですよね。
排気量やハイブリッド車かどうかで、年間の自動車税や重量税が大きく変わります。
減税制度を上手に活用すれば、ガソリン車と比べて15万円以上の節約ができることも。
この記事では、アルファードの税金の仕組みや節約のコツを、分かりやすくお伝えします。
1.【早見表】アルファードの自動車税は年間いくら?排気量ごとの税額
アルファードの自動車税は年間いくらかかるかを排気量ごとの税額で確認していきます。
アルファードを購入する際に最も重要な維持費の一つが自動車税です。
以下の内容について詳しく解説していきます。
- 2.5Lガソリン車の自動車税は「年間43,500円」
- ハイブリッド車(2.5L)の自動車税も「年間43,500円」
- 【注意】旧型3.5Lモデル(ガソリン車)の税額は「年間57,000円」
- 自動車税の納付は毎年5月31日までが期限
それぞれ解説していきます。
2.5Lガソリン車の自動車税は「年間43,500円」
現行アルファードの2.5Lガソリン車は年間43,500円の自動車税がかかります
排気量が2,493ccのアルファードは税法上「2,000cc超2,500cc以下」の区分に該当するためです
実際に、アルファードのガソリン車の自動車税は以下のような内訳になります。
- 基本税額:年間43,500円(2019年10月1日以降登録車両)
- 課税時期:毎年4月1日時点の所有者
- 支払い方法:納税通知書による一括納付
以上の通り、2.5Lガソリン車の自動車税は確実に年間43,500円が必要です
なお、2019年9月30日以前に登録された車両は45,000円となります
購入前に維持費として年間43,500円を予算に組み込んでおきましょう。
ハイブリッド車(2.5L)の自動車税も「年間43,500円」
アルファードハイブリッド車の自動車税も年間43,500円となります
ハイブリッド車の排気量も2,487ccで同じ税率区分に該当するからです
実際に、ハイブリッド車でも自動車税の基本額は以下の通りです。
- 基本税額:年間43,500円(ガソリン車と同額)
- エコカー減税:初年度のみ約75%減税あり
- グリーン化特例:翌年度分が約32,500円減税される
以上の通り、ハイブリッド車も基本的な自動車税は43,500円です
ただし、エコカー減税により初年度は大幅な軽減措置があります
環境性能に優れた車両でも基本税額は変わらないことを覚えておいてください。
【注意】旧型3.5Lモデル(ガソリン車)の税額は「年間57,000円」
旧型アルファードの3.5Lガソリン車は年間57,000円の自動車税がかかります
排気量3,456ccの3.5Lモデルは「3,000cc超3,500cc以下」の区分に該当するためです
実際に、3.5Lモデルの自動車税は以下のような特徴があります。
- 基本税額:年間57,000円(2.5Lより13,500円高い)
- ハイオクガソリン仕様:燃料費も割高
- 燃費性能:約9.1〜9.5km/Lと低燃費
以上の通り、3.5Lモデルは自動車税が大幅に高くなります
さらに燃費性能も劣るため総合的な維持費が高額になりがちです。
購入時は排気量による税額の違いをしっかり検討することが大切ですね。
自動車税の納付は毎年5月31日までが期限
自動車税の納付期限は毎年5月31日までと定められています
毎年4月1日時点の車両所有者に課税され約1か月後が支払い期限となるからです
実際に、自動車税の納付スケジュールは以下の通りです。
- 課税基準日:毎年4月1日時点
- 納税通知書送付:5月上旬から中旬
- 納付期限:原則として5月31日まで
以上の通り、自動車税は非常に短い期間での納付が求められます
期限を過ぎると延滞金が発生し年率2.4%〜8.7%の加算があります
うっかり忘れがちな税金なので必ず期限内に納付するよう注意しましょう。

2. ハイブリッドは税金が安い?知って得する減税制度3つのカラクリ
ハイブリッドは税金が安いかを知って得する減税制度3つのカラクリで確認していきます。
アルファードハイブリッド車には様々な税制優遇措置が用意されています。
以下の減税制度について詳しく解説していきます。
- ①【自動車税】新規登録の翌年分が約75%オフになる「グリーン化特例」
- ②【環境性能割】購入時にかかる税金が「非課税(0円)」になる
- ③【重量税】購入時と初回車検時の2回分が「全額免除」される
- 【結論】ガソリン車との税金総額は15万円以上の差が出ることも
それぞれ解説していきます。
①【自動車税】新規登録の翌年分が約75%オフになる「グリーン化特例」
アルファードハイブリッド車は新規登録翌年の自動車税が約75%減税されます
グリーン化特例により環境性能に優れた車両の自動車税が大幅軽減されるからです
実際に、グリーン化特例による減税効果は以下の通りです。
- 通常税額:43,500円(年間)
- 減税後税額:約11,000円(約32,500円減税)
- 適用期間:新規登録翌年度分のみ
以上の通り、グリーン化特例で約32,500円の節税効果があります
なお、この特例は2026年3月31日までの新規登録車が対象です
翌年分のみの適用なので長期的な節税効果は限定的ですが魅力的な制度ですね。
②【環境性能割】購入時にかかる税金が「非課税(0円)」になる
アルファードハイブリッド車は購入時の環境性能割が非課税となります
燃費性能に優れた車両は環境性能割の税率が0%に設定されているからです
実際に、環境性能割の非課税による節税効果は以下の通りです。
- 通常税率:車両価格の1〜3%
- ハイブリッド車:非課税(0%)
- 節税額:約38,000円程度の軽減
以上の通り、環境性能割の非課税で約38,000円の節税になります
購入時の初期費用を大幅に抑えることができる重要な制度です。
ガソリン車では最大3%の税率がかかるので差は非常に大きいと言えるでしょう。
③【重量税】購入時と初回車検時の2回分が「全額免除」される
アルファードハイブリッド車は購入時と初回車検時の重量税が全額免除されます
エコカー減税により環境基準を満たす車両の重量税が100%減税されるからです。
実際に、重量税の減税効果は以下の通りです。
- 新車購入時:37,500円が免除(3年分)
- 初回車検時:25,000円が免除(2年分)
- 合計節税額:62,500円の軽減
以上の通り、重量税の全額免除で62,500円の大幅な節税になります
一方でガソリン車は新車時61,500円の重量税が必要です
購入から5年間の重量税が無料になるのは家計への負担軽減効果が絶大ですね。
【結論】ガソリン車との税金総額は15万円以上の差が出ることも
アルファードハイブリッド車とガソリン車の税金総額は15万円以上の差が生じます
複数の減税制度を組み合わせることで大幅な節税効果が期待できるからです。
実際に、5年間での税金総額比較は以下の通りです。
- ハイブリッド車:約175,000円(減税適用後)
- ガソリン車:約330,000円(減税なし)
- 差額:約155,000円の節税効果
以上の通り、ハイブリッド車は15万円以上の税制メリットがあります。
さらに燃費性能の違いによるガソリン代節約も加わります
購入価格の差を考慮しても長期的にはハイブリッド車がお得になるケースが多いでしょう。

3. 自動車税だけじゃない!購入と車検でかかる「重量税」も要確認
自動車税だけでなく購入と車検でかかる重量税も要確認していきます。
アルファードの維持費を正しく把握するには重量税の理解が不可欠です。
以下の内容について詳しく解説していきます。
- 車の重さで税額が決まる「自動車重量税」の基本
- アルファードの重量税はいくら?ガソリン車とハイブリッド車の差額
- 【注意】新規登録から13年経過で自動車税・重量税は高くなる
- 税金の全体像を理解することが維持費節約の第一歩
それぞれ解説していきます。
車の重さで税額が決まる「自動車重量税」の基本
自動車重量税は車両の重量に応じて課税される国税です
車検時に車検期間分をまとめて納付する仕組みとなっているからです
実際に、自動車重量税の基本的な仕組みは以下の通りです。
- 課税基準:車両重量0.5トンごとに税額が決定
- 納付時期:新車購入時(3年分)と車検時(2年分)
- 税額変動:エコカー減税や経年による重課あり
以上の通り、重量税は車両の重さで税額が決まる重要な税金です
アルファードのような大型ミニバンは重量が重いため税額も高くなりがちです。
車検のたびに支払う費用なので維持費計算では見逃せない項目と言えるでしょう。
アルファードの重量税はいくら?ガソリン車とハイブリッド車の差額
アルファードの重量税はガソリン車とハイブリッド車で大きな差があります
エコカー減税の適用有無によって税額が大幅に変わるからです
実際に、アルファードの重量税は以下のような差額があります。
- ガソリン車:新車時61,500円(3年分)
- ハイブリッド車:新車時0円(100%減税)
- 車検時差額:ガソリン車41,000円、ハイブリッド車25,000円
以上の通り、新車時だけで61,500円の差が生まれます
さらに初回車検時もハイブリッド車は100%減税が継続されます
購入から5年間でトータル86,500円もの重量税の差は非常に大きいですね。
【注意】新規登録から13年経過で自動車税・重量税は高くなる
新規登録から13年経過すると自動車税と重量税が大幅に高くなります
環境負荷の大きい古い車両に重い税負担を課す制度があるからです
実際に、13年経過後の税額変化は以下の通りです。
- 自動車税:約15%増(ガソリン車のみ)
- 重量税:約39%増(13年経過時)
- 18年経過時:重量税がさらに約53%増
以上の通り、13年を境に税負担が大幅に増加します
ハイブリッド車は自動車税の重課対象外ですが重量税は対象となります
長期保有を考える場合は経年による税額上昇も維持費に含めて検討しましょう。
税金の全体像を理解することが維持費節約の第一歩
税金の全体像を理解することが維持費節約の第一歩となります
自動車税と重量税だけでなく燃料費や保険料も含めた総合的な視点が重要だからです
実際に、アルファードの年間維持費の内訳は以下の通りです。
- 自動車税:43,500円(年間)
- 重量税:約20,500円(年間換算)
- 任意保険:約100,000円(年間平均)
以上の通り、税金だけでも年間64,000円程度の負担があります
さらにガソリン代や車検費用も加わると年間40万円を超えるケースもあります
維持費全体を把握して計画的な車選びをすることが賢明な判断につながりますね。

まとめ
アルファードの自動車税や重量税について、排気量やハイブリッド車の有無によって大きく異なることがお分かりいただけたでしょうか。
ガソリン車とハイブリッド車では、減税制度を活用することで税金総額に15万円以上の差が生じることもあり、長い目で見ると大きなメリットがあります。
購入時だけでなく、車検時や毎年の納付も含めてしっかりと税金の全体像を理解しておくことが、維持費の節約や賢い車選びにつながります。
特にハイブリッド車は、グリーン化特例や環境性能割、重量税免除など多彩な減税が受けられるため、家計への負担が大きく軽減されます。
13年を超えると自動車税や重量税が高くなる点にも注意しながら、あなたのライフスタイルに合った最適なアルファード選びをぜひ実現してください。
維持費の全体像をしっかり把握し、税金や減税制度を上手に活用することで、より快適でお得なカーライフを楽しみましょう。
参照元一覧
- https://toyota.jp/alphard/ecocar/index.html
【トヨタ公式】アルファードのエコカー減税と税制優遇 - https://toyota.jp/ecocar/about1/index.html
【トヨタ公式】エコカー減税の仕組みと適用条件 - https://www.rakuten-card.co.jp/minna-money/topic/article_2112_00016/
【楽天カード】車の維持費と税金の基礎知識 - https://www.toyota-mobility-kanagawa.jp/u-car/column_u-car/202306-2-ecocar_genzei
【トヨタモビリティ神奈川】エコカー減税の仕組みとメリット - https://toyota.jp/ecocar/index.html
【トヨタ公式】エコカー減税と税制優遇の全体像 - https://www.toyota-mobility-kanagawa.jp/u-car/column_u-car/202312-2_usedcar_kankyouseinouwari
【トヨタモビリティ神奈川】中古車の環境性能割と税金 - https://www.zurich.co.jp/car/useful/guide/cc-car-tax-after13years/
【チューリッヒ保険】13年経過後の自動車税・重量税の増税 - https://www.sonysonpo.co.jp/auto/guide/agde093.html
【損保ジャパン】自動車税の仕組みと計算方法 - https://kinto-jp.com/magazine/k20230830-1/
【KINTO】車の維持費と税金の基礎知識 - https://www.mlit.go.jp/common/001088751.pdf
【国土交通省】自動車税・重量税の制度と計算方法 - https://www.sonysonpo.co.jp/auto/guide/agde101.html
【損保ジャパン】自動車重量税の仕組みと計算方法
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