BMW i8の中古価格が安い理由と、中古車を購入する際の注意点について解説します。
新車価格の半額以下で手に入るお買い得感がありますが、高額なバッテリー交換費用など維持費の高さが人気を下げている要因です。
中古車としての実力について、メリットやデメリット、オーナーの評判を交えながら詳しく見ていきます。
ロードスターとクーペの中古相場の違いや、最高速度、電費などの性能面についても解説します。
この記事を読めば、BMW i8の中古車の魅力と注意点が分かります。
この記事内容を短く言うと、以下の通り
- BMW i8の中古車価格が安い理由は、維持費が高いから
- 中古のBMW i8購入時の注意点やリスクとしては、実用性の低さ
- BMW i8のメリットはその奇抜なデザインと走行性能。デメリットはシザードアなどの実用性への疑問点
- BMW i8の走行性能は良いが、維持費は高め
BMW i8の中古車価格はなぜ安いのか?購入を考えているなら知るべきこと
BMW i8は、2014年に革新的なプラグインハイブリッドスポーツカーとして登場しました。
その未来的なデザインと最先端のテクノロジーを融合させたこのモデルは、BMWの技術力の結晶とされています。
しかし、中古車市場では、その当初の価格から大幅に値下がりしているのが現状です。
では、なぜBMW i8の中古車価格は安いのでしょうか?
ここでは、その理由と購入前に知っておくべきポイントについて解説します。
BMW i8 カタログスペック
項目 | スペック | 備考 |
---|---|---|
モデル名 | BMW i8 | クーペスタイルのプラグインハイブリッドスポーツカー |
ボディタイプ | 2ドアクーペ | |
エンジン | 1.5L 直列3気筒 DOHC ターボ | |
最高出力 | 231PS/5800rpm | |
最大トルク | 320Nm/3700rpm | |
モーター | AC シンクロナスモーター | |
最高出力 | 143PS | |
最大トルク | 250Nm | |
システム最高出力 | 374PS | |
システム最大トルク | 570Nm | |
駆動方式 | 4WD | |
トランスミッション | 6速AT | |
バッテリー種類 | リチウムイオン電池 | |
バッテリー容量 | 11.6kWh | |
EV走行距離 | 55km | 電気のみでの走行距離 |
燃料タンク容量 | 42L | |
燃費(WLTC) | 18.1km/L | |
全長 | 4,689mm | |
全幅 | 1,942mm | |
全高 | 1,291mm | |
ホイールベース | 2,800mm | |
車両重量 | 1,595kg | |
0-100km/h加速 | 4.4秒 | |
最高速度 | 250km/h(リミッター作動) |
BMW i8の中古車価格がなぜ安いのかを調査!
BMW i8の中古車価格が安い理由は、需要と供給のバランスの変化や高額なバッテリー交換費用などが影響しているためです。
BMW i8の中古車価格が安い理由の一つは、市場の需要と供給のバランスにあります。
発売当初は富裕層に人気がありましたが、時間が経つにつれて需要は減少していきました。
その一方で、新車で購入したオーナーが手放すケースが増え、中古車市場には多くのi8が出回るようになりました。
需要に対して供給が上回った結果、価格が下がったのです。
さらに、i8の特殊性も中古車価格の低下に影響していると考えられます。
確かにi8は高性能なスポーツカーですが、一般的なガソリン車とは異なる点が多くあります。
例えば、リチウムイオンバッテリーの交換に約700万円かかるというデメリットは、中古車の購入を考える際の大きなハードルです。
また、シザードアの開閉による乗り降りのしづらさや後部座席の居住性の低さも、実用面での不安を感じさせる要因です。
口コミや評判を見ても、i8の中古車価格が安いことに対する疑問の声は少なくありません。
ある人は
「ハイブリッド車の特殊性とスポーツカーとしての割り切れなさが、需要を限定している」
と指摘しています。
また、別の人は
「維持費の高さを考えると、安く買っても結局は割高になるのでは」
と懸念を示しています。
このように、一見お買い得に見える中古のi8ですが、所有コストを含めたトータルの経済性を慎重に見極める必要があります。
BMW i8が不人気な理由
BMW i8が中古車市場で不人気なのは、後部座席の狭さやガルウィングドアの利便性の低さ、さらに高額なランニングコストが原因です。
前述の通り、BMW i8が中古車市場で不人気なのは、その実用性の低さが大きな理由の一つです。
i8は4人乗りを謳っていますが、後部座席は非常に狭く、大人が乗るのは厳しいのが現実です。
また、ガルウィングドアの開閉には周囲に十分なスペースが必要で、狭い駐車場では乗り降りに苦労します。
デザイン性を重視するあまり、利便性が犠牲になっている点は否めません。
さらに、i8のランニングコストの高さも無視できません。
特に問題となるのが、約700万円もの費用がかかるとされるバッテリー交換です。
仮に10年乗るとしても、毎年70万円のコストを覚悟しなければなりません。
他にも、BMW特有の高額な部品代やハイブリッドシステムの整備費用など、維持にかかる出費は少なくありません。
カタログ燃費は良好ですが、実燃費はあまり良くないのもi8の弱点です。
ある雑誌の実測テストでは、市街地モードで7.1km/L、高速道路モードで11.2km/Lという結果が出ています。
スポーツ走行を楽しむと、当然ながら燃費はさらに悪化します。
i8のような高性能ハイブリッドカーを日常的に使うのは、経済的な観点から現実的ではないかもしれません。
それでも、BMW i8の革新性と先進性は高く評価されるべきです。
単なる経済性だけで車の価値を測ることはできません。
環境性能と走行性能を高いレベルで両立させたi8は、今後のスポーツカーの在り方を示す一台と言えます。
価格の安さに惑わされることなく、自分にとってのi8の魅力を見出せるかどうか。
それこそが、i8の中古車選びで最も重要なポイントかもしれません。
i8の中古は新車の半額で購入できる
中古車のBMW i8は新車価格の半額以下で購入できるお得感がありますが、購入前に年式や車の状態を確認することがとても重要なのです。
BMW i8の新車価格は2,000万円を超える高額でした。
しかし、現在の中古車市場では新車価格の半額以下で購入できるため、お得感があります。
例えば、年式が古い2014年式でも800万円台から購入可能で、比較的新しい2017年式なら1,000万円前後で見つかります。
新車では手が届かない価格帯ですが、中古車なら現実的な選択肢となります。
また、中古車なら新車では設定されていなかった色やオプションの組み合わせも選べるため、選択肢が広がります。
コストパフォーマンスを重視するなら、低年式の中古車を狙うのも一つの手です。
ただし、年式が古いi8は経年劣化によるトラブルのリスクが高くなります。
バッテリー交換をはじめ、突発的な故障に備えた資金を用意しておく必要があります。
初期型特有の不具合情報もあるため、購入前には入念なチェックが欠かせません。
一方、年式が新しいi8なら、性能面の進化も期待できます。
2018年のマイナーチェンジでは、バッテリー容量とモーター出力がアップし、システム全体の出力は362PSから374PSへと向上しました。
これにより、より力強く滑らかな加速が楽しめます。
ただし、後期型i8の中古車価格はまだ1,000万円を下回ることは難しいです。
新車登録から日が浅いため、もう少し価格が下がるのを待つ必要があります。
しかし、3年落ち程度の中古車なら、新車保証が引き継がれるメリットもあります。
BMW i8の中古車選びでは、価格の安さだけでなく、車の状態や整備履歴をしっかりと確認することが重要です。
故障リスクと向き合う覚悟は必要ですが、その分だけ他とは一線を画す存在感を手に入れられます。
価格と価値のバランスを見極めながら、ベストな一台を探してみてはいかがでしょうか。
i8の魅力は、デザインと走行性能
BMW i8のメリットは、先進的なデザインと優れた走行性能にあります。
BMW i8の最大の魅力は、そのデザイン性の高さにあります。
斬新なプロポーションとガルウィングドアが生み出す独特の存在感、ボディ全体に張り巡らされたエアロダイナミクスを追求したラインは、まさに近未来的です。
市販車でありながらコンセプトカーのような装いを持つi8は、世界中から注目を集めました。
外観だけでなく、インテリアのデザインも素晴らしいです。
シンプルながらも質感の高い素材が上質な車内空間を演出しています。
ドライバー中心のレイアウトながら、先進技術を随所に感じさせる工夫が凝らされており、デジタルメーターやヘッドアップディスプレイなどは、まさにBMWならではの装備です。
デザインと並ぶi8の魅力は、優れた走行性能にあります。
1.5L直列3気筒エンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドシステムは、最高出力362PS、最大トルク58.1kgmを発生させます。
カーボン製ボディの軽量化も相まって、わずか4.4秒で0-100km/h加速を達成します。
スポーツモードでは、3気筒とは思えない力強い加速が体感できます。
さらに、アルミニウム製シャシーとCFRP製ボディの採用により、i8は1,500kgという軽量ボディを実現しています。
低重心化と相まって、非常に俊敏なハンドリングが可能です。
電子制御AWDによるニュートラルな挙動は、サーキット走行でも冴えわたります。
モーターのトルクによる瞬発力とミッドシップ+AWDによる抜群の運動性能を兼ね備えたBMW i8は、次世代のスポーツカーの在り方を具現化した1台です。
エコカーとしての側面を持ちつつ、本格的な走りも味わえる。
この2つの側面こそが、i8の最大の魅力なのかもしれません。
利便性は低い?シザードアと後部座席の狭さ
BMW i8のデメリットは、シザードアの開閉や後部座席の狭さなど利便性の低さです。
BMW i8の独創的なデザインは、利便性を犠牲にしている面もあります。
代表的なのが、シザードア(別名・ガルウィングドア)の開閉に関する問題です。
確かにシザードアはスーパーカーらしい劇的な演出ですが、実際の使い勝手は良くありません。
狭い駐車スペースではドアを十分に開けず、乗り降りに苦労することもあります。
両サイドに十分なスペースが必要で、幅寄せや縦列駐車の際には隣の車や壁との間隔に注意が必要です。
運が悪ければ、開けたドアが隣の車に接触することもあります。
また、事故などでドアが開かなくなった場合の脱出も難しくなります。
実際に、事故で上部が大破したi8のオーナーが運転席から脱出できずに苦労したという話もあります。
非常時のリスクを考えると、シザードアの採用は現実的ではないかもしれません。
もう一つのデメリットは、後部座席の狭さです。i8は4人乗りを謳っていますが、後部座席のスペースは非常に限られています。
全高1,300mmのローボディに後部座席を確保するのは至難の業で、大人が座れる空間はなく、荷物置き程度にしか使えないでしょう。
大柄なドライバーが乗ると、後部座席は事実上使い物になりません。
「2+2」と呼ぶのも憚られるほどの居住性の低さは、i8の大きな弱点の一つです。
リアシートを省いてラゲッジスペースを確保する方が、実用性は上がったかもしれません。
BMW i8は、究極のデザインと性能を追求するあまり、利便性をないがしろにしている面があります。
シザードアと後部座席の問題は、i8の購入を検討する上で避けて通れない論点です。
高いスペックを手に入れる代償として、割り切る覚悟が必要なのかもしれません。
芸能人にも愛されるi8!
多くの芸能人がBMW i8を愛用し、独特な存在感と満足感を得ているが、シザードアの開閉のしづらさやランニングコストの高さも指摘されている。
BMW i8の独特な存在感は、セレブリティの間でも注目を集めています。
国内外の芸能人が続々とi8オーナーになっています。
その代表格が、お笑いコンビ「ノブシコブシ」の吉村崇さんです。
運転免許取得を機に、念願のi8を新車で購入しました。吉村さんは
「スーパーカーに乗らないと、芸人としてやっていけない」
という強い思いからi8を選択。ネイビーのボディカラーが、ドアを開けるシーンの美しさを引き立てています。
独特の加速感と、電気モーターならではの静粛性に大きな満足を感じているようです。
また、ロックバンド「X JAPAN」のリーダー、YOSHIKIさんもi8オーナーの一人です。
愛車のi8で、東京都内を颯爽と走り抜ける姿がたびたび目撃されています。
海外では、俳優のブラッド・ピットさんもオーナーだといわれています。
さらにはレオナルド・ディカプリオさんも、i8を所有しているとの情報があります。
環境活動に熱心な二人だけに、エコカーとしての側面に惹かれたのかもしれません。
芸能人に限らず、i8オーナーからは概ね好意的な評価が聞かれます。
あるオーナーは、「EVモードで静かに走れるのが最高。外見も内装も文句なし」と絶賛しています。
別のオーナーも、「加速も速くて、街乗りで存在感を感じられる。車検も通りやすく、実用性も十分」と満足感を示しています。
一方で、シザードアの開閉のしづらさを指摘する声もあります。
身長の低い人や、狭い駐車場ではドアが全開できないのが悩みの種です。
「運転席に座ってからドアを閉めるのに毎回苦労する」というのは、ある女性オーナーの意見です。
シザードアならではの不便さは、無視できない問題のようです。
ランニングコストの高さに言及するオーナーも少なくありません。
「速さを求めて、ついつい飛ばしてしまう。それだけ燃費は悪くなる」
「とにかく駐車場代がかさむ」
といった指摘もあります。
高級スポーツカーを維持する覚悟は必要です。
それでも、BMW i8に乗る喜びは他では味わえないもののようです。
ある経営者の方は、こんなことをおっしゃっておられたといいます
「社用車として使っているが、取引先に良い印象を持ってもらえる。個性的な外見もビジネスの話題作りに一役買ってくれる」
i8が放つオーラは、所有する者のステータスを確実に高めてくれるのでしょう。
賛否両論があるにせよ、i8オーナーの声からは、この特別なBMWに対する強い愛着が感じられます。
購入前の不安を跳ね除けてまで手に入れたからこそ、小さな不満も許容できるのかもしれません。
オーナー目線の生の声は、i8購入を検討する際の参考になるはずです。
BMW i8の中古はなぜ安い?購入する際に気をつけるべき点を解説
BMW i8の中古車は新車価格から大幅に値下がりしています。
なぜi8の中古車はこれほどまでに安いのでしょうか。
その理由を探りつつ、中古のi8を購入する際の注意点を見ていきましょう。
バッテリー交換費用が高額!中古車の価格下落の要因
BMW i8の中古車が安値で取引されるのは、高額なバッテリー交換費用が原因です。
i8が中古車市場で安値で取引される最大の理由は、バッテリー交換費用の高さにあります。
i8に搭載されているリチウムイオンバッテリーの寿命は7~10年程度と言われており、仮に10年乗るならバッテリー交換が必要になります。
その費用はなんと700万円以上。新車購入費用の3分の1以上に相当します。
この高額な出費を考えると、中古のi8を選ぶ人は限られてしまうのも無理はありません。
中古車業者からも「バッテリー交換が近い車両は敬遠されがち」という声が聞かれます。
たとえ安値で仕入れても需要が見込めないため、大幅な値下げが避けられないのです。
しかし、初期型のi8が全く売れないわけではありません。ある程度の資金力のある層にとっては「安く買えるチャンス」ととらえることもできます。
重要なのはバッテリー交換の費用と時期を見極め、総合的に判断することです。
「今後数年は乗るつもりだから、その間に交換が必要になる可能性は低い」など、自分なりの計算が必要です。
交換時期が迫っている車両は、値引き交渉をするのも一つの手です。
いずれにしても、i8の中古車選びではバッテリー交換費用をどう織り込むかが最大のポイントです。
高い維持費を許容できるかどうかで、購入の是非が分かれることになりそうです。
i8ロードスターは、クーペより高め
BMW i8ロードスターの中古車相場は、生産台数が少ないためクーペよりも高めで、2019年式では約200万円の価格差があります。
BMW i8にはクーペとオープンモデルのロードスターの2つのボディタイプがあります。
ロードスターは2018年に追加されたモデルで、生産台数が少ないため希少価値が高いです。
このため、中古車市場では同年式のクーペよりも高値で取引されています。
具体的には、2019年式のi8ロードスターは1,200万円前後で取引されており、クーペの2019年式は1,000万円前後です。
つまり、ロードスターとクーペの間には200万円前後の価格差があります。
もちろん、個体差はありますが、同年式・同グレードであればロードスターの方が割高になるのは確実です。
ロードスターにはハイスペックモデルならではの魅力もあります。
例えば、ロードスターの電動開閉式ルーフは最高時速50km/hまでなら走行中でも開閉が可能で、時速100km/hまで上げても閉じることができます。
これにより、オープンエアの開放感と高速走行時の快適性を両立しています。
また、専用に設計されたリアウインドウは、ロードスター独自の空力性能を発揮し、ルーフの開閉による車体剛性の変化にも対応しています。
クーペと同じ安定した走りが楽しめます。
一方、ロードスターのデメリットとしては、ルーフ開閉機構のトラブルリスクがあることが挙げられます。
電動オープンのメカニズムは複雑で、修理には高額な費用がかかる可能性があります。
また、ルーフを収納することでラゲッジスペースが犠牲になり、積載性が低い点も無視できません。
クーペでさえ積載性は低いのに、ロードスターはさらに実用性に欠けます。
荷物の少ない短距離のドライブにしか向かないかもしれません。
BMW i8ロードスターは「贅沢な趣味の車」と言えます。
維持費の高さと引き換えに特別なオープンエア体験が得られます。
その価値観に共感できるかどうかが、購入を検討する際のポイントになるでしょう。
i8の維持費は年間約30万円
BMW i8の維持費は年間約30万円と高額で、特に電気代やバッテリー交換費用がかかります。
BMW i8はハイブリッドカーとしての利点がある一方で、維持費の高さが悩みの種です。
ここでは、i8のランニングコストの内訳を具体的に見ていきましょう。
まず、自動車税は年間76,500円で、排気量1.5Lのガソリン車と同じです。
自動車重量税は5年で49,200円、2トン未満の自家用乗用車の税率が適用されます。
ガソリン代も問題です。i8の公称燃費は15.9km/Lですが、アグレッシブな走りを好むと実燃費は10km/L前後まで下がります。
年間1万km走行し、ハイオク1Lあたり160円とすると、年間の燃料費は16万円になります。
一方で、EVモードを活用すればガソリン代の節約も可能です。
公称EV走行可能距離は55km、1回の満充電でかかる電気代は約160円で、1kmあたりわずか3円程度です。
うまくEVモードを使えば燃費は20km/Lを超えることも可能ですが、自宅に充電設備が必要です。
200V電源の工事費を含めると、初期投資は30万~50万円程度。
月々の電気代も5,000円前後増えます。
さらに、BMWディーラーでの法定点検費用は1回あたり5万~10万円が相場です。
パーツの価格も高く、修理費も国産車の2~3倍になることがあります。
駐車場代や洗車代、保険料などを含めると、年間の維持費は30万円を下回ることはありません。
それでも、i8の維持費は高級車の中では良心的です。
同じくPHEVのスーパーカー、ポルシェ918スパイダーの維持費は年100万円以上です。
BMW i8なら、エンスー層でなくとも何とか維持できるレベルです。
経済性を度外視すれば、i8の価値は十分にその維持費に見合うものです。
高いランニングコストを受け入れる代わりに、特別な走りと所有する喜びが得られます。
その判断は、購入検討者一人一人に委ねられています。
i8の中古車購入の前に、バッテリー状態のチェックは必須
BMW i8の中古車を購入する際は、バッテリーの状態をチェックすることが最も重要です。
BMW i8の中古車を購入する際、最も注意すべきなのはバッテリーの状態です。
バッテリー交換には700万円以上かかるため、寿命が近づいた中古車を安く買っても、結果的に高くつく可能性があります。
そのため、バッテリーの状態診断が重要です。見た目では分からない劣化具合を正確に見極めることが求められます。
BMWディーラーなら専用の診断機でバッテリーの状態をチェックしてくれるでしょう。
「SOH(State of Health)」という数値で、新品時の容量を100とした劣化度合いを示してくれます。
一部の中古車販売店も独自にバッテリー診断を行っていますが、こうした数値はあくまで目安に過ぎません。
重要なのは、バッテリーがどのように使われてきたかという履歴です。
短距離の使用が多かったり、長期間放置されていたりすると、バッテリーの寿命は短くなります。
逆に、長距離をしっかり走り、こまめに充電していれば、バッテリーへの負担は少なくて済みます。
つまり、単に古い車両を避ければいいというわけではありません。
1充電あたりの走行距離が長く、走行頻度が高い車両ならバッテリーの状態は比較的良好なはずです。
逆に、ほとんど乗られずに放置されていた新しい車両は、バッテリー状態が良くない可能性があります。
また、バッテリー保証がどこまで引き継がれるかにも注意しましょう。
万が一の故障にも保証があると安心です。中古車販売店との交渉次第で延長保証に加入できる場合もあります。
BMW i8のバッテリーは、深く充放電を繰り返さないように制御されているため、予想よりも寿命が長い可能性があります。
しかし、高額な費用がかかるため、リスクをしっかり見極める必要があります。
バッテリーの状態をきちんと確認できるお店選びが、i8購入時の最重要ポイントと言えるでしょう。
最高速度は250km/h!加速性能がすごい
BMW i8の真価は、電子制御で抑えられた最高速度250km/hよりも、0-100km/hを4.4秒で達成する優れた加速性能にあります。
BMW i8の最高速度は、電子制御により250km/hに抑えられています。
一般道では、この速度は現実的ではないかもしれませんが、i8の真価は最高速よりも加速性能にあります。
i8の0-100km/h加速はわずか4.4秒で、同価格帯のポルシェ911ターボと同等です。
この圧倒的な加速力を生み出すのが、i8独自のハイブリッドシステムです。
1.5Lの直列3気筒ターボエンジンを後輪に搭載し、パワー・ウェイト・レシオを大幅に向上させています。
さらに、フロントアクスルに搭載された電気モーターがアシストし、瞬時のトルクで発進時から力強い加速をもたらします。
システム全体の最高出力は374PSで、3気筒エンジンとは思えないパワーを引き出しています。
エンジンで後輪を、モーターで前輪を駆動する4WDシステムにより、コーナリング時の安定感も抜群です。
アクセルを踏み込むと、フロントのモーターがステアリングをアシストし、ドライバーの意のままに車が曲がります。
まさに人馬一体のハンドリングです。
i8の加速感覚は、ガソリンエンジン単体の高性能スポーツカーとは一線を画します。
シームレスに変速するオートマチックトランスミッションにより、スムーズかつ力強い加速が体感できます。
特に中速域からのパワーは衝撃的で、あっという間に法定速度を超えてしまうほどです。
走り始めはEVモードの静粛性があり、アクセルを踏み込むと一気に加速します。
そのメリハリの効いた走りは、i8ならではの魅力です。
もちろん、ガソリンエンジンだけでは力不足を感じる場面もあります。
400PSを超えるハイパワーモデルと比べると、高速域の伸びは一段劣りますし、EVモードとエンジンの切り替え時に若干のもたつきも感じることがあります。
それでも、日本の交通事情を考えれば、i8の加速性能には文句のつけようがありません。
法定速度内であれば、ほとんどの車を置き去りにできるでしょう。
その優れた加速力と安定感は、長距離ツーリングでも威力を発揮します。
BMW i8は、公道最速を狙うマシンではありません。
エコカーとスポーツカーを高い次元で両立させた新時代の高性能モデルです。
電子制御による最高速度の抑制は、i8のポテンシャルを減じるものではありません。
むしろ、速度に頼らないi8の真の実力を示しています。
i8中古車は800万円台を狙うべき
BMW i8の中古車は、初期モデルが800万円台で狙い目ですが、バッテリー劣化リスクも考慮する必要があります。
BMW i8の中古車価格は、モデルチェンジや販売終了により大きく変動しています。
まず注目すべきは、i8の初期モデルの価格動向です。
2014年の発売当初は新車価格が2,000万円を超えていましたが、現在では中古車相場が1,000万円を切る水準まで下がっています。
特に、2014年式や2015年式のモデルは、800万円台で購入できることも少なくありません。
この価格下落の背景には、新車価格がそもそも高かったことや、バッテリー交換費用などのランニングコストの高さが敬遠されていることがあります。
また、BMWの戦略的な販売政策により多くのi8が市場に放出された影響も考えられます。
新車登録から7~8年が経過したi8が、半値以下の価格で出回り始めているのは事実です。
しかし、古い個体はバッテリーの劣化リスクが避けられません。
バッテリー交換に700万円以上かかることを考えると、安易に手を出すわけにはいきません。
仮に800万円台の中古車を購入しても、すぐにバッテリー交換が必要になれば、総額1,500万円を超える可能性があります。
これは現行モデルの新車価格とさほど変わりません。
そのため、多少高くても、2018年以降のマイナーチェンジ後モデルを狙うのが賢明かもしれません。
2018年以降のモデルは、バッテリー容量とモーター出力が向上しており、EVモードの走行距離も伸びています。
当面はバッテリー交換を気にせずに乗り続けられます。
特に2019年式は、新車保証を引き継げるメリットが大きいです。
価格は1,200万円前後と決して安くはありませんが、初期型に比べれば故障リスクは格段に低くなります。
BMW i8の中古車選びでは、「古さ」と「安さ」のバランスが重要です。
できるだけ新しい個体を選びつつ、予算と相談しながらベストな1台を探しましょう。
相場価格をしっかりチェックし、自分なりの判断基準を持つことが大切です。
まとめ:Bmw I8の中古価格が安いのはなぜ?買う前に注意すべき点
バッテリー交換費用の高さ
- バッテリー交換費用が約700万円以上かかるため、ランニングコストが高くなる。
需要と供給のバランス
- 発売当初は人気があったが、需要が減少し、中古車市場には多くのi8が出回ったため、価格が下がった。
実用性の低さ
- 狭い後部座席やガルウィングドアの開閉のしづらさなど、日常使いには不便な点が多い。
バッテリーの状態チェック
- バッテリーの劣化具合を正確に見極めることが重要。BMWディーラーでの専用診断機によるチェックが推奨される。
車両の履歴確認
- 短距離の使用が多かったり、長期間放置されていた車両はバッテリー寿命が短くなる可能性があるため、履歴を確認する。
バッテリー保証の確認
- バッテリー保証がどこまで引き継がれるかを確認し、万が一の故障にも備える。
修理費用と維持費
- 法定点検費用や部品代が高額で、年間の維持費が30万円を下回ることはない。駐車場代や保険料も考慮する必要がある。
中古i8の相場価格
初期モデル
- 2014年式や2015年式は800万円台で購入可能。
マイナーチェンジ後モデル
- 2018年以降のモデルはバッテリー容量とモーター出力が向上しており、EVモードの走行距離が伸びている。
- 2019年式は新車保証を引き継げるメリットがあり、価格は1,200万円前後。
購入時のポイント
- 古さと安さのバランスが重要。
- 車両の状態や整備履歴を確認し、ベストな1台を探すことが大切。
これらの点を考慮して、BMW i8の中古車購入を検討すると、きっと後悔することもないでしょう
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