トヨタが誇る高級クロスオーバーSUV、ハリアー。その流麗で都会的なデザインに惹かれ、購入を検討されている方も多いのではないでしょうか。しかし、多くのオーナー候補が頭を悩ませるのが、ボディカラーの選択です。
「ハリアーに不人気色はあるのだろうか」「せっかく買うなら後悔のない色を選びたい」といった不安は尽きません。実際にインターネット上では、定番色であるハリアーの白はダサいという声や、逆に人気の黒を選ぶと後悔するという意見も散見されます。
また、永遠のライバルともいえる白と黒ではどっちが人気なのか、落ち着いた魅力を持つストレートグレーメタリックの人気は実際のところどうなのか、疑問は次々と湧いてきます。
この記事では、現行モデルである新型ハリアーの人気色ランキングを基軸に、リセールに有利な色、さらには先代モデルの60ハリアーの人気色も参考にしながら、ハリアーの不人気色とされるカラーの実態と、後悔しないための賢い選び方を徹底的に解説していきます。
- ハリアーで不人気とされる色の特徴
- 人気色と不人気色のメリット・デメリット
- リセールバリューを意識した色の選び方
- 自分に合ったボディカラーを見つける方法
ハリアーで不人気色とされるカラーの特徴

引用元「トヨタ」より
- 新型ハリアーの人気色ランキングを紹介
- ハリアーで白はダサいという意見は本当か
- ハリアーの黒を選ぶと後悔する理由とは
- 白と黒はどっちが人気なのかを比較
- スレートグレーメタリックの人気の実態
新型ハリアーの人気色ランキングを紹介
ハリアーのカラー選びで失敗しないための第一歩は、市場でどのような色が支持されているのかを正確に把握することです。実際の販売データに基づくと、人気は一部のカラーに極端に集中しているのが現状です。まずは、新型ハリアーの具体的な人気色ランキングを見ていきましょう。
新型ハリアー人気色ランキング TOP3
- 1位:プラチナホワイトパールマイカ(オプションカラー)
- 2位:ブラック(ソリッドカラー)
- 3位:プレシャスブラックパール(オプションカラー)
ご覧の通り、不動のツートップであるホワイト系とブラック系が上位を独占しており、この3色だけで全販売台数の約8割以上を占めるとも言われています。1位のプラチナホワイトパールマイカは、その名の通り真珠のような複雑で深みのある輝きが特徴です。光の当たる角度によって陰影が美しく変化し、ハリアーの優雅なプレスラインを最も際立たせるカラーとして絶大な支持を集めています。清潔感と高級感を両立し、フォーマルな場面からレジャーまでシーンを選ばない汎用性の高さも人気の秘訣です。
2位のブラックと3位のプレシャスブラックパールは、ハリアーの持つ都会的でシャープなイメージを強調するカラーです。ソリッドのブラックは漆黒の艶がボディ全体を引き締め、精悍な印象を与えます。一方、オプションのプレシャスブラックパールは、パール塗装によって光が当たるとキラキラと輝き、よりラグジュアリーな雰囲気を演出します。これらの人気色は、単に見た目が良いというだけでなく、後述するリセールバリュー(再販価値)が非常に高いという、極めて実利的なメリットも選択を後押しする大きな要因となっています。現在のカラーラインナップはトヨタ公式サイトのカラー&360°ビューでも確認できます。
ハリアーで白はダサいという意見は本当か

引用元「トヨタ」より
人気ランキングで堂々の1位に君臨するプラチナホワイトパールマイカですが、一部では「ハリアーの白はダサい」「没個性的だ」といったネガティブな意見が見受けられます。なぜ、最も選ばれている色がこのような評価を受けることがあるのでしょうか。
その背景には、ホワイトという色が持つ「無難」「商用車的」というパブリックイメージが影響していると考えられます。確かに、ホワイトは軽自動車からトラックまで、あらゆる車種で採用される定番中の定番カラーです。そのため、個性や特別感を重視する層からは、物足りなく感じられることがあるのかもしれません。
車歴くんたしかに「面白みのない色」と捉える人もいるかもしれませんね。
しかし、ハリアーに採用されている「プラチナホワイトパールマイカ」は、一般的なソリッドホワイトとは全く異なる特別な塗装です。塗膜の内部に光を反射する微細な粒子(マイカ)を含ませた多層構造になっており、これが真珠のような深みと、しっとりとした艶感を生み出しています。単純な白ではなく、光と影によって表情を変えるこの色は、ハリアーの高級感を最大限に引き出すための計算されたカラーなのです。
- 高級感と清潔感の両立:どんなシーンにもマッチし、上品な印象を与えます。
- 膨張色効果:車体が実際よりも大きく、堂々として見える効果があります。
- 高い安全性:夜間や悪天候時でも他の車からの視認性が高く、事故のリスクを低減します。
- 熱吸収率の低さ:黒色に比べ太陽光を反射しやすく、特に夏場の車内温度の上昇を抑制できます。
結論として、「白がダサい」という評価は、色の持つ一面的なイメージに起因する個人的な意見に過ぎず、ハリアーのカラーとしては最も完成度が高く、多くのユーザーから支持されるだけの理由があると言えるでしょう。


ハリアーの黒を選ぶと後悔する理由とは
ホワイトパールと人気を二分するブラックは、その圧倒的な存在感と高級感で多くのドライバーを魅了します。しかし、その一方で「黒は手入れが大変で後悔した」という経験談が後を絶たないのも事実です。なぜブラックを選ぶと後悔に繋がることがあるのでしょうか。
最大の理由は、そのデリケートな性質と、傷や汚れが極端に目立ちやすい点にあります。黒いボディは鏡のように周囲を映し込むため、わずかな傷や汚れもコントラストとして際立ってしまうのです。
- 洗車キズ(スクラッチ傷):タオルで拭いただけでも太陽光の下では蜘蛛の巣状の細かい傷が見えてしまいます。
- イオンデポジット・ウォータースポット:水道水や雨水が乾いた跡が白いリング状のシミとなり、一度付くと除去が困難です。
- 花粉や黄砂の汚れ:春先には黄色い粉がボディに積もり、非常に目立ちます。
- 夏の車内温度:太陽光を吸収しやすいため、車内は灼熱地獄と化します。JAFのユーザーテストによると、黒い車は白い車に比べて車内最高温度が5度以上も高くなるという結果も出ています。
これらの「敵」から美しいボディを守り続けるためには、機械洗車を避け、良質な道具を使った丁寧な手洗い洗車をこまめに行う必要があります。また、イオンデポジットの付着を防ぐために、洗車後は水滴が乾く前に素早く拭き上げる技術も求められます。このような維持管理の手間を「愛情」と捉えられるか、「負担」と感じるかが、後悔するかどうかの分かれ道となります。もちろん、質の高いガラスコーティングを施工すれば、防汚性や耐傷性が向上し、手入れは格段に楽になります。


白と黒はどっちが人気なのかを比較
ハリアーの購入を検討する上で、誰もが一度は通る道が「白か黒か」の究極の選択です。人気ランキングでは僅差でホワイトが上回ることが多いものの、実質的には人気、実力ともに完全に互角のライバル関係にあります。ここでは、両者の特性を多角的に比較し、あなたがどちらを選ぶべきかの判断材料を提供します。
| 比較項目 | プラチナホワイトパールマイカ | ブラック / プレシャスブラックパール |
|---|---|---|
| デザインとの相性 | 優雅さ、上品さを強調。プレスラインが際立つ。 | シャープさ、重厚感を強調。塊感が強く見える。 |
| メンテナンス性 | 水垢は目立つが、小傷は目立ちにくい。全体的に楽。 | 小傷、水垢、埃など全てが目立つ。手入れは大変。 |
| 夏の快適性 | 光を反射するため、車内温度は上がりにくい。 | 光を吸収するため、車内温度は非常に上がりやすい。 |
| 夜間の安全性 | 視認性が高く、他車から認識されやすい。 | 周囲の闇に溶け込みやすく、やや視認性が低い。 |
| 修理時の費用 | 調色が難しく、部分塗装でも費用は高めになる傾向。 | ソリッドは比較的安価だが、パールは高価になる。 |
| リセールバリュー | 非常に高い。市場で最も安定した需要がある。 | 非常に高い。ただし状態の良し悪しが査定に響きやすい。 |
| オーナーのタイプ | 上品でクリーンなイメージを好む人、手入れを楽にしたい人。 | 威厳や高級感を重視する人、車を磨き上げるのが好きな人。 |
このように比較すると、両者のキャラクターの違いが明確になります。ホワイトはバランスの取れた優等生タイプで、誰にでもおすすめできる万能カラーです。一方、ブラックは圧倒的な存在感を放つ一方で、オーナーに相応の覚悟と手間を求める玄人向けのカラーと言えるかもしれません。どちらが優れているということではなく、ご自身の価値観やライフスタイルにどちらがフィットするかを冷静に考えることが、後悔しない選択への近道です。
スレートグレーメタリックの人気の実態
白と黒という二大巨頭の陰に隠れ、しばしば「不人気色」のレッテルを貼られがちなのが「スレートグレーメタリック」です。販売台数で言えば上位2色に遠く及ばないのは事実ですが、これを単純に「人気がない」と結論づけるのは早計です。
近年、自動車業界全体のトレンドとして、アースカラーやニュアンスカラーと呼ばれる、彩度を抑えた落ち着いた色調の人気が世界的に高まっています。スレートグレーメタリックは、まさにそのトレンドを体現するカラーです。派手さはありませんが、知的で洗練された都会的な雰囲気を持ち、ハリアーのモダンなデザインと見事に調和します。
むしろ、この色は「定番を避けたい」「他人と被りたくない」と考える、こだわり派のユーザーから指名買いされる「隠れた人気色」なのです。白や黒のハリアーが街に溢れる中で、このスレートグレーの車体は静かながらも確かな存在感を放ちます。また、機能面でも「汚れが圧倒的に目立ちにくい」という大きなメリットがあり、多忙で頻繁に洗車ができない方や、屋外駐車環境の方にとっては、最も合理的な選択肢となり得ます。リセールバリューは白黒に一歩譲りますが、その差は年々縮小傾向にあります。
後悔しない!ハリアーの不人気色の避け方と失敗しない選び方


引用元「トヨタ」より
- リセールバリューが高い色とは
- 60ハリアーの人気色も参考にしよう
- 傷や汚れが目立ちにくい色の選び方
- 洗車や手入れが楽なボディカラー
- ハリアーの不人気色を選ぶ際の最終判断
リセールバリューが高い色とは
車は購入費用だけでなく、手放す際の価値まで含めてトータルコストを考える時代です。その観点から、リセールバリューはボディカラーを選ぶ上で無視できない重要な要素となります。ハリアーにおいて、リセールバリューで群を抜いているのは、繰り返しになりますが「プラチナホワイトパールマイカ」と「ブラック」「プレシャスブラックパール」の3色です。
中古車市場の原理はシンプルで、需要が高いものほど高値で取引されます。白と黒は、年齢、性別、ライフスタイルを問わず、最も幅広い層から求められる万能色です。そのため、中古車販売店は在庫リスクが低いこれらの色を積極的に高値で買い取ります。特に、有料オプションカラーである「プラチナホワイトパールマイカ」と「プレシャスブラックパール」は、新車購入時に支払ったオプション料金(33,000円~55,000円程度)を上回る査定額が付くことも珍しくありません。
個性的なカラーはリセール面で不利になる可能性
一方で、「センシュアルレッドマイカ」や「ダークブルーマイカ」のような鮮やかで個性的なカラーは、リセール面では不利になる傾向があります。これらの色は特定の層には強くアピールしますが、買い手の母数が限られるため、中古車市場では白や黒に比べて数十万円単位で査定額が低くなるケースもあります。もちろん、車は自分の好きな色に乗るのが一番ですが、数年後の乗り換えを視野に入れている場合は、この「色の価値」の違いを理解した上で判断することが賢明です。
60ハリアーの人気色も参考にしよう
色の人気トレンドは時代と共に変化しますが、車種によっては不動の定番が存在します。現行の80系ハリアーだけでなく、その先代モデルである60系ハリアー(2013年~2020年)の人気色を振り返ることで、ハリアーというブランドにおける色の普遍的な価値が見えてきます。
結論から言うと、60系ハリアーでも人気色の序列は現行モデルとほぼ同じでした。1番人気は「ホワイトパールクリスタルシャイン」、2番人気は「プレシャスブラックパール」、3番人気がソリッドの「ブラック」。この事実は、ハリアーのオーナー層が、一過性の流行に流されない普遍的な高級感や品格をボディカラーに求めていることを示唆しています。



つまり、今人気の白と黒は、次のモデルチェンジ後も高い人気を維持する可能性が高いということですね。
また、60系後期モデルには「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」という、光が当たると深みのあるパープルに輝く特殊な黒が設定されており、これも高い人気を博しました。これは現行の「プレシャスブラックパール」へと続く、上質なブラックパールの系譜と言えます。このように、過去のモデルの人気傾向を分析することは、将来的な価値が落ちにくい、後悔のないカラー選びをする上で非常に有効な手段となります。
傷や汚れが目立ちにくい色の選び方
愛車を常に美しい状態で保ちたいというのは、全オーナー共通の願いです。しかし、日常的に使用する以上、傷や汚れの付着は避けられません。そこで重要になるのが、「傷や汚れが目立ちにくい色」を選ぶという視点です。
物理的に最も傷や汚れが目立ちにくいのは、ボディカラーと汚れの色が近い中間色、すなわちグレーやシルバー系です。これらの色は、砂埃や泥汚れといった中間色の汚れが付着しても、ボディカラーに同化してあまり目立ちません。また、洗車時についてしまう微細なスクラッチ傷も、光の反射が乱れにくいため、濃色系に比べて格段に認識しづらくなります。ハリアーのラインナップでは「スレートグレーメタリック」がこの条件に最も合致するカラーです。
色の系統別|傷・汚れの目立ちやすさ傾向
- 非常に目立ちにくい:シルバー、グレー系(スレートグレーメタリック)
→ 砂埃、小傷ともに目立ちにくい最強のズボラカラー。 - 比較的目立ちにくい:ホワイト系(プラチナホワイトパールマイカ)
→ 砂埃や小傷は目立ちにくいが、水垢やピッチ・タールなどの黒い汚れは目立つ。 - 非常に目立ちやすい:ブラック、ダークブルーなどの濃色系
→ 砂埃、水垢、小傷、花粉など、あらゆる種類の汚れや傷が最も目立つ。
ご自身の駐車環境(屋内か屋外か)や洗車の頻度、そして何より性格(汚れが気になるタイプか、気にならないタイプか)を考慮して、最適なカラーを選ぶことが大切です。
洗車や手入れが楽なボディカラー
「傷や汚れが目立ちにくい」ことと、「洗車や手入れが楽」であることは、密接に関連しています。手入れの手間を最小限に抑え、美しい状態をできるだけ長く、楽に維持したいと考えるのであれば、カラー選びは非常に重要になります。
この観点から最も推奨できるカラーは、やはり「スレートグレーメタリック」です。前述の通り、汚れが目立ちにくいため、洗車の回数を純粋に減らすことができます。週末の貴重な時間を洗車に費やしたくない、という方には最適な選択と言えるでしょう。
次点でおすすめなのが「プラチナホワイトパールマイカ」です。細かい傷が目立たないため、洗車時に過度に神経質になる必要がありません。ただし、雨上がりにできる黒い筋状の水垢は放置すると固着してしまうため、汚れたら早めに拭き取るなどのケアは必要です。
対照的に、手入れに最も時間と労力を要するのがブラック系のカラーです。美しい状態を維持するためには、「汚れたら洗う」のではなく「汚れる前に洗う」というくらいの心構えが必要かもしれません。しかし、手間をかけた分だけ、他のどの色にも出せない濡れたような深い艶と輝きで応えてくれるのもまた事実。この手入れの時間そのものを楽しめる方にとっては、ブラックは最高のパートナーとなるでしょう。
ハリアーの色を選ぶ際の不人気色を避ける最終判断
これまで、人気色、リセールバリュー、メンテナンス性など、様々な角度からハリアーのボディカラーを分析してきました。これらの情報を総合すると、合理的で後悔のない選択肢は自ずと見えてきます。しかし、最終的に最も重要なのは、データや他人の評価ではなく、あなた自身がその色を心から好きになれるかどうかです。


- ハリアーの圧倒的人気色は白と黒である
- 一般的に不人気色とされるカラーにも多くの魅力がある
- 「白はダサい」という意見は一部であり実際は人気No.1
- 黒は傷が目立ちやすく手入れに手間がかかる側面も
- 白と黒の人気はほぼ互角でリセールも非常に高い
- スレートグレーは汚れが目立たず都会的で玄人好み
- リセールを最優先するなら白か黒を選ぶのが無難
- 60系ハリアーでも白と黒の人気は不動だった
- 傷や汚れが最も目立ちにくいのはグレー系のカラー
- 洗車の手間を減らしたいなら淡色系や中間色がおすすめ
- 濃色車は高級感がある反面、美しい状態の維持に手間がかかる
- ボディカラーは保管環境やライフスタイルも考慮して選ぶべき
- ガラスコーティングを施工すればどの色でも手入れは楽になる
- 最終的には自分の好みを最優先することが後悔しない秘訣
- 他人と被りたくないなら個性的な色を選ぶのも素晴らしい選択肢










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